2020年に東京オリンピックを控えて、年々日本を訪れる外国人は増え続けていますが、
国際結婚については現在どのような状況なのか調べてみました。
減り続ける国際結婚
政府は2020年までに4,000万人のインバウンド来日を目標、さらに留学生に関しては30万人を目標に掲げ、中小企業を支えるために職業技能研修生も年々増加傾向にあります。
これだけ外国人の来日が増えているからには、国際結婚も増えていると想像できますが、この10年間減り続けているのが実情です。
なぜ減少し続けているのかというと、
最も大きな理由が、日本滞在を合法化する配偶者ビザ取得を目的とした「偽装結婚」「結婚詐欺」などが減少したことにあります。
つまり、減少前はそのような結婚が横行していたということです。よって現在の数値が正常な国際結婚の数値だと言えるでしょう。
国際結婚には興味があるけど…実際は全体の3%
ある民間企業が、20代と30代の独身男女約1,500名に国際結婚に興味があるか、というアンケートを取ったところ、男性は63%、女性は70%もの方が国際結婚に興味があると回答したそうです。
適年齢期の独身男女の7割が興味があると答えたにも関わらず、実際に国際結婚をしているのは全体の3%程度にとどまっています。
但し、この3%の内でも日本人男性と外国人女性、日本人女性と外国人では比率が変わってきており、10年前の比率は8:2であったのに対し、最近のデータでは7:3の比率になっているとのこと。
日本人男性と外国人女性の組み合わせでは、お相手の国籍はアジアが8割ですが、日本人女性の場合のお相手はアジア以外が最も多くなっており、今後は日本人女性と外国人の組み合わせの結婚が増加していくとみられています。
比較的男性は保守的な結婚観を持った方が多いのに対し、日本女性の方の結婚観が多様化し、グローバル化にすばやく適用していった結果とも言えるでしょう。
今後、国際結婚の件数やありようがどのように変化するのか注目していきたいですね。